【ORIGINALS ~誰もが「人と違うこと」が出来る時代~】 その6
【ORIGINALS ~誰もが「人と違うこと」が出来る時代~】 その1 - ちびまる
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【ORIGINALS ~誰もが「人と違うこと」が出来る時代~】 その5 - ちびまる
からの続きです。
PART2 大胆に発想し、緻密に進める
◆なぜ「有望な企画」は却下されがちなのか
P.75~83、
他者の評価を収集しましょうとは言うものの
“セグウェイ”の「偽陽性アイデア」判定も、”となりのサインフェルド”の「偽陰性アイデア」判定も、
発案者一人の判定ではなく、他者の評価あってしての判定でした。
結果「偽陽性アイデア」にしても「偽陰性アイデア」にしても
適切な評価ができる他者でなければ起こりうる問題であり、
“人選”も大事であるとのことでした。
適切なのは、同じ分野の仲間(同業者)である。とのことでした。
不確実なものに対しリスク回避に重きを置いている上司や、批評を目的に集められた一般人など、
当初から批判的に評価しようとしている人を対象にすると「偽陰性アイデア」と判定されやすいそうです。
一方、同業者であれば、同程度の知識や経験があった上で、
斬新なものに可能性を見出そうという前向きな視点を持ちながら、
こちらのアイデアに特別な思い入れがあるわけでもなく客観的に正直な評価も可能なため、
後ろ向きな「偽陰性」判定も、盲目的な「偽陽性」判定も回避できるとのことでした。
簡単に言えば、先入観なく一番フラットに見てくれるのは同業者ということだと思います。
◆経験は裏目に出ることがある
P.83~90、
+αこんな人だったら良いよねっていうお話。
「深い経験」と「幅広い経験」共に持っている人がベストみたいです。
“ノーベル賞を受賞した科学者”と“一般的な科学者”共に
分野における高い専門性(深い経験)を持っていて、何が違ったのかという研究結果として、
芸術に関心があったことがわかっているそうです。
専門知識と経験が深まるほど、世界の見方がある一定の状態に固定されてしまいがちですが、
ノーベル賞を受賞した科学者のように他の分野にも精通していることによって、違った視点を組み合わせることができ、柔軟に思考することが可能なため、
斬新なアイデアにも寛容かつ、可能性を見出すことができるそうです。
他者の評価の収集という観点でのお話ですが、
他者に求めるだけでなく、自身も多面的に物事を見られる人間であれば、周囲のアイデアにも適切な判断が下せるようになるってことですよね。
多面的に物事を見るということは、PART1でも述べられているようにオリジナルな人である条件の一つでもありますし、
自分も周りもオリジナルな人であるということが、常に質の高い意見交換ができる環境なのかもしれませんね。