ちびまる

未来に向けて日々奮闘。たまに、息抜き。

【劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜】観に行ってみた

f:id:gachico:20190825011411j:plain:w226:h320


流行語大賞に候補入りするほど人気を博したドラマ「おっさんずラブ」の劇場版。

【劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜】

を観に行ってきました。



原作ドラマについて、
おっさんずラブとは言うけど、おっさんだけじゃなく人間愛に溢れたドラマだと思います。



特に、愛と憎しみは紙一重ゆえ、部長の奥さんである蝶子さんにおいては、部長と春田の関係に対して愛が憎しみに変わってもおかしくないはずなのに、部長への愛を貫く姿はとても格好良かったです。



また、登場人物みんな、欠点も長所もどちらも描かれていて、どんなキャラクターも憎めないのと同時に、
それを引っ括めてそれぞれが好きになる過程も描かれてるため、
愛せない人間も愛されない人間もいないと思えて、心が温かくなる作品です。



私も大好きな作品で、劇場版を観に行くにあたって、
ドラマ版を一から全話見直して、喜び勇んで映画館に向かいました(笑



以降、映画の感想です。





主に、春田と牧の絆を描いた作品になってました。



二人のすれ違いって、将来を考え始めたカップルだったら誰しも通るもので、
私と彼氏の間でも、こんな喧嘩したなって振り返りながら、
二人を通して忘れちゃいけないことを思い出させてもらいました。



うちの場合は、立場で言ったら、私が牧で、彼氏が春田(笑



序盤、春田に対して牧の方が距離を置くようになったときは、
春田と同じ気持ちで「何だよ牧のヤツ」って気持ちで見ていたんですが、
見てるうちに、
“一緒に歩んで行く相手だからこそ理解してほしい”
“こんな時に、子どもみたいなこと言わないでほしい”
って牧の気持ちもわかるな…と。



ラストの春田の
“どんなに喧嘩してもデブになっても(中略)ボケて自分のことがわかんなくなっても、牧じゃなきゃダメなんだ”(うろ覚え)
って台詞を聞いていたら、自分にどんな事情があったとしても、
隣にいてくれる人の気持ちに対する感謝を忘れちゃいけないなって、ハッとしました。
台詞を聞きながら、いつか彼氏がボケて自分のことを忘れてしまったら…と考えたら、悲しい気持ちになって、ハグしたくなりました。



牧と春田の絆を通して、大切な人との当たり前な時間も大切にしたい気持ちが湧きました。
大切な人がいる人に、是非観てほしいなって思う作品でした。



ここからは、ドラマ時代からの一ファンとしての個人的感想。



ドラマからの続編にもあたる作品として既存キャラのその後も楽しみにしていたので、
部長や武川さんの脇役感に一抹の寂しさを感じました。



映画としてスケールアップする上で、牧と春田の関係を揺るがす存在として
新キャラ二人をメインに置くことは必要だったのかもしれないですが、
ドラマヒロインである部長のコメディ担当感…。
部長のお陰で、サウナシーンとか春田救出シーンとか
おっさんずラブらしい面白いシーンが見られたと思うんですが、
「武蔵の感情描写もっと見たかったな…」っていう個人的な思いです。



また、武川さんについては、何故部長に行ったのか全く描かれておらず、
ドラマは人間愛も強く感じられる作品になっていたため、
部長と武川さん=上司と部下としての関係が成り立っていたのに、
そこを説明なく恋愛に運んでしまったのは、逆に残念でした。



一ファンの個人的な感想、以上です(笑

現在読み進めているORIGINALSにも、
“慣れ親しんだものがあると、今までと違う斬新なものに対して批判的な目を向けてしまう”
というようなことが紹介されていましたが、
まったくもって自分がそうだなって身をもって体感(笑



なんやかんや言いましたが、
蝶子さんとマロの結末は、シンプルに嬉しかったですし、
漏れなく映画でも沢山笑い、キュンキュンもさせていただきました。
圧倒的感謝。